グレナダ
北は、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、南は、トリニダード・トバゴとベネズエラ。グレナディーン諸島の一部にグレナダ領グレナディーン諸島としてカリアク島やプティト・マルティ二ーク島などの島々も含む。1983年に起きたクーデターによる混乱でアメリカ軍などのグレナダ侵攻があり、注目を集めた。
国旗の左側にナツメグの実が描かれていることからもわかるように、ナツメグの生産が比較的さかん。2005年時点において2747トン(世界第6位、シェア3%)に達する。 他の農産品はバナナ、クローブ、シナモン、ココアなど。
観光業も有望で、1979年に樹立した人民革命政府は観光事業の近代化に着手、親米政権樹立以後1984年の国際空港の完成以来、発展を続けている。日本外務省によると、グレナダの消費税率27.5%は、世界で最も高い税率である。
住民の8割以上はアフリカ系であり、ヨーロッパ人により連れて来られた奴隷の子孫である。その他、南アジア系やヨーロッパ人などもいる。言語は英語が公用語であり、広く使われている。フランス語が混じったパトワと呼ばれるクレオール語を話すものもわずかながら存在する。宗教は、ローマ・カトリックが6割程度を占めている。残りは、ほとんどプロテスタントである。