ドミニカ国
ドミニカ国、通称ドミニカは、カリブ海に位置する国。西インド諸島を構成するウィンドワード諸島最北部のドミニカ島全域を領土とする。首都はロゾー。
旧イギリス植民地であり、現在はイギリス連邦の一員である。自然が豊かなこの島は、カリブ海に存在する多種多様の植物が自生しており、「カリブ海の植物園」と呼ばれている。また、カリブの原住民であるカリブ族(カリナゴ族)の人々が生存している数少ないカリブ諸国のひとつであり、18世紀までヨーロッパの植民地対策に最後まで激しく抵抗したとして知られる。イスパニョーラ島にあるドミニカ共和国と区別するため、ドミニカ国と表記される。
バナナが経済の中心である。観光業は他のカリブ諸島と比べると遅れているが、国の有望な産業でもある。
住民は、アフリカ系、ヨーロッパ系、ムラートなどである。コロンブスが来る前から住んでいた先住民のカリブ族が残っているのは、東カリブではこの国だけである。3000人程が島の東の海岸に住んでいる。言語は英語が公用語だが、フランスの支配が長かったため、日常生活においてはフランス語がベースのパトワと呼ばれるクレオール語が広く使われている。宗教は、ローマ・カトリックが80%である。