アルバ
カリブ海地域のなかでは生活水準は非常に高く、失業率も低い。アルバの国民総生産の半分は観光関連で、観光客のほとんどがアメリカからであり、最大の貿易相手国でもある。観光業が拡大する一方、石油加工はアルバにおいて有力産業である。農業、製造業の規模は小さい。20世紀の最後の10年間は観光産業のブームとなり、1985年に精油所が閉まって以来、アルバの第一の産業となる。観光と島の数多くのリゾートへの注目のため、アルバは失業率が非常に低い。カリブ海のラスベガスとも呼ばれている。
アルバは長年赤字支出で、これはやや高いインフレーションを引き起こしている。財政政策に努力しているものの、オランダ本国より毎年援助を受けている。
通貨 通貨はアルバギルダー(アルバフローリンとも)。1アルバギルダー=1オランダ領アンティルギルダー=1.79米ドルで固定されている。補助単位はセント(100セント=1アルバギルダー)。5フローリンおよび50セント硬貨は四角形をしている。
ヨーロッパ系の白人と黒人、さらに先住民アラワク族の血が混ざり合った混血が80%を占める。宗教はカトリックが82%、プロテスタントが8%である。公用語はオランダ語で、パピアメント語(オランダ語やスペイン語、ポルトガル語などの語源が混ざり合った混成語)も幅広く使われている。